知床の動物とテーマして描く日々の中で思うのは、
離れた今だから彼らを描けるような気がしています。
羅臼に行く前はとても憧れて、滞在中にはたくさん描こうと思っていました。
だけど実際住んでみると、思っていた以上に距離が近すぎて、
圧倒的な動物たちの存在感を目の前に実物より良い絵は描けないと思い、
なかなか筆をとることができませんでした。
(今の時期で言えば、朝起きて窓の外を何気なく見ると、カラスの大群かと思うほどの絶滅危惧種であるオオワシ、オジロワシが飛んでいます。欧米のカメラマンにしたらヨダレものだそうです)
物理的な距離ができて、想いをはせないと出会えなくなり、
再び憧れの対象の距離感になってきて気持ちが変わってきたのを自覚します。
絵を描くことは憧れることと似てる気がします。
そしてそう思った途端、
今まで記憶にためてた景色が外に出ようとして
あれも描くならこれも描かなきゃとどんどん出したいものがやってきて
制御がつかなくなっています。。
そんなことでバタバタ準備中の個展「さいはての森と海から」
北海道は主に知床の動物がもりだくさん(の予定)です。
3月29日(木)~4月3日(火)の6日間。
吉祥寺のにじ画廊さん(2Fギャラリー)が会場です。
春休みのお出かけに、花粉に負けずぜひお越しください。
北の動物一同、お待ちしています。